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I'm open

 今日は朝一番の歯医者のあと、店に行く途中で壺屋のよかりよさんに寄った。

 シャッターが3分の1くらい閉まっていて、準備中かなと思いつつ近づくと、「open」という小さな看板が出ていた。
「おはようございます」
「あ」
 店主の八谷さんは明日からはじまる増田良平展のうつわを並べている。預からせていただいているNAHA ART MAPを受けとり、うつわを見るともなく見ていたら、どんどん惹きこまれていった。夢みたいに明るくてわくわくする。手にとって眺めると、絵本を読んでいるような気分になる。うつわのかたちをしているのが不思議なくらい、なにか別のもの、見たことのないものに見える。

「ここ1年くらいで彼からとてもおもしろいものが出てきたから、今やって欲しいと思って」
 今回の展示のために増田さんは180のうつわを焼いたそうだ。作家がひとりで考えてつくるだけではなく、こんなのはどうかと持ちかける人、それを売る人がいて初めてできるものもあるのだ。本と一緒だ。
「こちらも完売させるつもりだから」
 言い切ることばに、八谷さんの期待も自信も責任感もすべて表れている。

 また来ますと店を出て振り返り、さきほどの看板は「open」ではなく「I'm open」であるのに気がついた。
 そう、「We're open」という看板を見るたびに、ひとりでやっている店はどうするの? と思っていた。ただの慣用句であるにしても。
 「I'm open」
 これもまた、自信と責任感の表れ。
 私のところは一目瞭然なので看板はつけないけれど、気持ちはこうでありたい。

Posted by uchinan : 14:28 | Page Top ▲