高文研

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一杯の珈琲を飲むためだけに行きたくなる札幌・小樽カフェ喫茶店案内

 明日から北海道。

 本を整理していたら、『一杯の珈琲を飲むためだけに行きたくなる札幌・小樽カフェ喫茶店案内』がちょうど出てきた。版元であるギャップ出版が倒産した直後(2004年)に中野のタコシェで見つけて、買った。

 著者のヌマ伯父さんもいいけれど、編集が小樽文学館なところに何より惹かれる。文学館の企画展「小樽・札幌喫茶店物語」のためにつくられた本だそうだ。

 地図はなく、西7だの北2条だのいわれてもわからず、ただ写真を眺める。モダンだったり豪華だったり古かったりする店内には誰も写っていなくて、テーブルの上に1杯のコーヒーが載っている。どの写真にもいるので、コーヒーが旅をしているように見える。富嶽百景の富士山みたい。

 なんとなく目星をつけて、本は置いていく。札幌・小樽で何杯のコーヒーに会えるだろう。沖縄から行くのに1杯では足りない。

Posted by uchinan : 21:50 | Page Top ▲

魔法の鏡

 卒検に合格した。自動車学校の話です。
 終わったあと、卒業手続きのため会計に並ぶ若者たちの顔があまりにも明るく輝いていて、びっくりした。18歳くらいの子たちが、「受かったよ」「よかったー」とお互いに喜びあっている、そのさまを見ているだけでじんとするほど。人はあんなにうれしそうに笑えるのか。
 そのなかのひとりの男の子が、始まる前に電話をかけて
「いや、まだ。1時半から。緊張してるから電話してくんな」
といって切っていた。受かって会計を済ませたあと、また電話しているのが見えた。彼女か、家族か。いいなあ。

 札幌に住む友人(元同僚)が誕生日を迎えた。当日中に知ることができ、なんとかお祝いを伝えられて、よかった。
 本当は飛んで会いに行きたいけど、といいつつ、実は来週会いに行く。何も沖縄から行かなくてもいいだろうと自分でも思う。神戸で乗り継いで、那覇空港から千歳空港まで4時間20分の旅。持っていく本を吟味しないと。

 本には全く関係ない話だけど、なんとなく、書きとめておきたかった。失礼しました。

Posted by uchinan : 22:13 | Page Top ▲

第13回沖縄県産本フェア

 美容院に行く。髪を洗ってもらい、後ろのほうから切られていく。前髪にさしかかったので読んでいた雑誌を置くと、
「新聞、見ました」
といわれた。
 昨日の沖縄タイムスに、「本との話」というコラムを載せていただいた。書店を辞めて本屋を始める準備についてのささやかな文である。
「タイムスは家でとっていますし、店にもあるんです。昨日は開店前にセットのお客さまがいらしたので朝早く来て、そのときに見ました」
 お客さまが載っていることもあるから目を通すようにしているんですよと聞いて、感心する。いろいろな人が来るのだろう。
 横で聞いていたスタッフの男の子が、店にある「BRUTUS」の「本屋好き」特集を持ってきて、
「沖縄の本屋も3軒載っていて、うれしかったです」
と熱く語ってくれる。

 リブロに行く。昨日から「第13回沖縄県産本フェア」をやっている。テーマ別の「島」がいくつもの棚や台に広がり、これを並べるのは大変だっただろうなあと察する。
 毎年このフェアでショックを受けるのが、知らない本の多さである。
 フェアには榕樹書林(出版社でもある)とBOOKSじのんという古書店も参加していて、古本のコーナーもある。また、出版社が傷み本などを集めたバーゲンブックのコーナーもある。それは知らなくても仕方ないのだが、新刊として置いてある本のなかにも、
「えっ、これまだ流通してるの?」
と目を疑うような本がちょろちょろ混じっている。倉庫から出てきたのか、存在を忘れられていたのか、とにかく
「なかったはずじゃない?」
という本に出会ってしまう。
 沖縄で沖縄本の仕事をするのは大変なことだなあと思うのも何百回めか。
 島にひとりずつくらいお客さんがいて、熱心に本を見ていた。

Posted by uchinan : 23:01 | Page Top ▲

本棚

 引っ越したら、家にたくさん本棚を置こうと決めていた。壁を本棚で埋めつくす。ずっと夢だったが、どんなふうにすればいいのか。

 『自宅の書棚』(産調出版)を眺める。書斎だけでなく台所や浴室など、家じゅういたるところへの本の並べかたを紹介していて、うっとりする。ただし、家を建てるときに一緒につくりつけたような本棚ばかりで、アパート住まいには参考にならない。

 スーパーやホームセンターにも見に行く。何を置くにも中途半端な幅と高さだったり、文庫とコミックに特化されていたり。世の中でB6, A5の本を持っている人はそんなに少数派なのだろうか。きちんと本のサイズに合った本棚がなぜ売られていないのか。

 結局、本棚作りの経験者をたよって、つくることにした。自分には絶対無理だと思っていたけれど、ほかにどうしようもない。
 部屋を測り、棚の幅を決めて、板の長さや枚数の計算は全部してもらった。

 一緒にメイクマン(沖縄のホームセンター)に行き、柱と棚板と支えの木を買い、その場で切ってもらう。
 3階の部屋に木材を運ぶ。階段で何往復もする。柱に棚の高さを書き入れ、そこに支えの木をくぎで打つ。柱を立てて、支えの板に棚板をわたし、くぎで固定する。

 思ったよりはずっと簡単で、くぎを打つのも楽しかった。部屋で打ち出したらあまりに音が大きく、ベランダに出た。工事現場の騒音に励まされながら打った。

 6畳の洋室の壁一面に棚をつくった。幅170センチ、高さ180センチ、奥行き40センチの棚が2本。視界におさまらない。
 あとは引越し以来そのままになっていた段ボールを開けて、本を整理しながら差していく。これは得意。本が背表紙をそろえて並んでいるのは美しい。ずっと箱の中にいるのは苦しいよね。

 最低あと1本は必要、と材料を買い足した。部屋には柱と板が立てかけてある。未開封の段ボールも残っている。台風が去って、免許がとれたら、つくろうか。

Posted by uchinan : 11:23 | Page Top ▲