高文研

トップページ >> 球陽堂書房

球陽堂書房

 EKE(ゑけ)という詩の同人誌がある。中里友豪さんが中心となり、1985年に始まり現在38号まで出ている、息の長い雑誌である。ジュンク堂書店那覇店でも販売している。

 4月の終わりに、このEKEの会に参加させていただくことになり、県立図書館でバックナンバーを見てみた。
 めくっていたら球陽堂書房の広告が目に入った。1985年のNO.2の裏表紙の見返しには、下のように出ている。

-------------------------------

沖繩唯一の総合書店…球陽堂書房
 西原店9月7日オープン!

1階 雑誌・実用書・婦人書
   文芸書・沖繩コーナー
   文庫・新書・児童書
   小中学参・高校学参・辞典
   カセット

2階 専門書
   (略)

本店 牧志3丁目2-5
    国際ショッピングセンター 1F2F
    AM10:00-PM8:00
    定休日 第2・第4水曜日

西原店 西原町字翁長531
     AM10:00-9:00
     定休日 第2・第4水曜日

-------------------------------

 国際ショッピングセンターは、国際通りの三越の斜め向かいにあった。土産物屋も、ゲームセンターや飲食店もあって、地元の人に聞くとそれぞれに思い出を語ってくれる。2000年の1月に閉店し、現在のてんぶす那覇になった。
 本店は国際通りを転々として、現在のおもろまちのサンエーに落ち着いた。
 西原店も今はなく、少し離れたサンエーに「西原シティ店」ができている。

 と知ったように書いてみても、サンエーに入るまえの店には行ったことはない。ただ、25年前も本屋のジャンルというのはさほど変わらないのだなと思うだけである。「沖繩コーナー」もすでにあり、目を引くのは「婦人書」「カセット」くらいだ。

 それより「沖繩」という表記に思い入れを感じる。球陽堂は毎号広告を出しており、1987年4月発行のNo.6までは「沖繩」だが、1987年11月のNo.7から「沖縄」に変わっている。この半年のあいだに、球陽堂に何があったのだろう。

 EKEの会は桜坂のおもろという居酒屋で開かれた。
 東京にいるときから愛読していた、『詩集 坊主』(ボーダーインク)の花田英三さんにお会いした。詩からイメージされるのは「不良のおじいさん」だが、とてもきちんとした紳士だった。
 屋根で雨の音が鳴り続けていた。

Posted by uchinan : 11:31 | Page Top ▲