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本の雑誌

 「本の雑誌」に名前が出ていましたね、と札幌店の友人からメールが来た。ちょうど休憩中だったので、店に戻って見てみる。見つからない。何月号? と返すと、「新潮社特集の号」と返ってくる。6月号のようだ。ならば、まだ入荷していない。沖縄では、雑誌の入荷は3,4日遅れる。北海道よりもだんぜん遅いんだなと思いつつ、詳細のわからないまま待つことにした。

 2日後、再び売場に行ってみると、入荷していた。
 舘浦あざらしさんの連載「地方出版社紀行」で、フリースタイルが取り上げられている。創業者の吉田さんと舘浦さんが出会った新宿の沖縄料理屋に、私も同席していたのだった。

 書肆アクセスという本屋があった。地方・小出版流通センターのアンテナショップで、神保町にあった。私もこっそり棚を見に行ったり、店長の畠中さんとお話したり、とてもとてもお世話になった。

 書肆アクセスは2007年11月17日をもって閉店した。その直前の11月5日、沖縄の出版社のボーダーインクが、「書肆アクセス おしかけ! ボーダーインクフェア」と銘打って、1日限りのフェアを開催した。編集の新城さんと池宮さんも上京された。さらに、翌6日は「書肆アクセスおしかけフェア 海豹舎がやってくる!1日だけのあざらし舎フェア」と題して、北海道の出版社が登場した。これが、前述の舘浦あざらしさんである。

 当時、私は池袋本店にいて、沖縄県産本フェアをしたり、ボーダーインクの雑誌「Wander」終刊フェアをしたりと、細々と働いていた。仕事があってフェアには行けなかったが、夜、地方小出版の前田さんに誘っていただき、飲み会に参加した。
 たくさんの人がいたなかで、舘浦さんと新城さんのやりとりには圧倒された。たとえば、「病気になったらこれを飲めば治る」と、お互いが北海道と沖縄の暮らしの知恵を披露しあう。豆腐の食べ方やお酒の飲み方や、どんな話題でも自分の地元にひきつけた会話が繰り広げられた。地元で地元の本をつくっている人というのはすごいんだな、とただただ関心した。

 2009年、私が沖縄に来るときに知っていたのはこのとき出会った新城さんと池宮さんだけだった。それがどんなに心強かったか。

 舘浦あざらしさんのつくっている雑誌について、次は書きたい。

Posted by uchinan : 00:59 | Page Top ▲