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続々・沖縄県史

 さらに、前回のつづき。

 思いがけず、新沖縄県史の刊行予定をちらりと耳にすることができた。
 それによると、

1.通史編・各論編・図説編・事典編・索引編からなる本編シリーズ
2.資料編シリーズ
3.概説書、ビジュアル版などからなる普及本シリーズ

 などが企画されているらしい。現時点では「各論編」「資料編」「ビジュアル版」の一部が刊行されているというわけだ。

 「各論編2 考古」の「発刊のことば」には1994年から編集を開始したとあるから、すでに17年経っている。古い沖縄県史は14年で全巻刊行されたことを考えると、だいぶゆっくりしている。それだけ、資料や研究者や扱う内容が増えたということなのだろう。ひょっとすると、半世紀がかりの大仕事になるのかもしれない。じっと待っていよう。

 「各論編5 近代」は、学校や関係機関への無償配布分のほかに、販売用も印刷された。
「同時に復刻出版したのは初めて」
と聞いて、首をかしげた。「同時に復刻」という日本語がよくわからない。これも調べてみた。

 「復刻」といわれて、

【復刊】 絶版になっていた書籍類を再び刊行すること(大辞林)

という意味だと思った。過去に出ていたものを、もう一度出し直す。時差があると思いこんでいた。実は、そうとも限らないらしい。

【覆刻|復刻】 書籍類で、原本そのままに新たな版を作って出版すること。また、その物。 (大辞林)

 「再び」というよりは、「もうひとつ」という感じだろうか。無償配布用の「原本」と、販売用の「新たな版」だと考えれば、「同時に復刻」されてもおかしくない。「リプリント」と言いかえると、少ししっくりくる。まだまだ言葉を知らないなと反省する。

 残る疑問は、なぜ「新沖縄県史」ではなく「沖縄県史」という名前で刊行したのかということである。今回のが終わったらまたさらに新しいものを出していくという意気込みだろうか。それならば「第二次」などと銘打ってもよさそうである。巻が増えるごとに、図書館でも書店でも混乱していきそうで、余計なお世話だと知りつつやきもきしてしまう。

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Posted by uchinan : 15:16 | Page Top ▲