高文研

トップページ >> 続・沖縄県史

続・沖縄県史

 前回のつづき。

 雨の土曜日、沖縄県立図書館に行き、『沖縄県史』を探す。大きさのまちまちなのが何段も並んでいて、どれが目指すものなのかわからない。奥付を見て、一番後ろにある「各論編」3冊が新しい『沖縄県史』であると判断する。

 最初に出たのは「各論編2 考古」。奥付の発行日は2003年12月25日。当時の県知事であった稲嶺惠一が「発刊のことば」を寄せている。
 これによると、米国統治下の1963年に『沖縄県史』全21巻の編集に着手し、1977年に完了した。これは黒船来航から太平洋戦争終結までの沖縄県の歴史を扱い、先史時代、琉球王国時代および現代史は未編集だった。これらの時代まで網羅した「新沖縄県史」の編集を1994年から開始し、通史編、各論編からなる全38巻の刊行を目指してきたという。発行は沖縄県教育委員会となっている。

 2回目の配本が2005年3月の「各論編4 近世」。1609年の薩摩島津氏の侵攻から、1879年の琉球処分における沖縄県設置までを取り上げる。
 3回目が2010年2月の「各論編3 古琉球」で、11世紀後半ないし12世紀初頭のグスク時代から、1609年の薩摩島津氏の侵攻まで、すなわちほぼ日本の中世を論じている。

 3冊とも奥付には(非売品)と明記されている。先日入荷した4回目配本の「各論編5 近代」から、市販するようになったということだ。前3冊もぜひ流通に乗せて欲しいものである。

 全21巻の『沖縄県史』は、1972年5月を境に発行が琉球政府から沖縄県(あるいは沖縄県教育委員会)に変わっている。5月15日の本土復帰のためだ。さらに、稲嶺元知事の「発刊のことば」には「全21巻」とあるが、実際には各論2巻と別巻が加わり、全24巻となっている。1989年に国書刊行会から復刻版が出ている。

 新しい『沖縄県史』は、通史編、各論編の全38巻とは別に、「ビジュアル版」全13巻と「資料編」の一部が刊行されている。どれが古いほうでどれが新しいほうに属するのか、混乱してきた。

 ここまでまとめたところで、思いがけない情報が入ってきた。さらに、つづきます。 

Posted by uchinan : 23:59 | Page Top ▲