高文研

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『私たちが伝えたい琉球料理』

 昨日は地震で滞っていた商品が一気に入り、いつもの倍近い荷物が来た。ひたすら棚に入れる。

 夕方もすぎてようやく一息ついたころ、琉球プロジェクトから納品がある。琉球プロジェクトは、琉球新報社の本を中心に、県内の出版物を扱う取次である。注文した補充品のほかに新刊もいくつかまじっている。
「あ、これは」
 『私たちが伝えたい琉球料理―おいしく作ってわが家の食卓に―』が入っていた。
 昨年11月の琉球新報に、沖縄友の会琉球料理グループの方が自費出版したという記事が載っていた。きっと問合せが来るなと思いながらも、連絡できずにいた。
 それが、めでたく琉球プロジェクトと取引を始めてくださったらしく、入ってきた。ありがたい。

 前に『やんばる樹木観察図鑑』の問合せを受けた。ネットで調べても情報がなく、
「大変申し訳ありませんが、わかりません……」
とお答えしてしまった。
 しばらくしてから、沖縄教販(こちらも取次)の人に、
「そういえば新しく取り扱いを始めたんですけど」
と、『やんばる樹木観察図鑑』の見本を見せられ、思わず声をあげてしまった。
(入れたらあっという間に完売して、現在は沖縄教販にも在庫なし)

 沖縄はとにかく自費出版が盛んで、新聞でもしょっちゅう取り上げられる。最初のうちは全て連絡せねばと意気込んでいたが、あまりの量に力尽きてしまった。(詳しくはWebnttpub「本屋はいざなう」をお読みください)
 連絡しても、相手が個人の方だと納品書の書き方がわからなかったり、振込先の口座番号が間違っていたり、定価が毎回変わったり、電話がつながらなくなったり、何かと手こずる。
 それを思うと、取次というのはしみじみありがたい。ふだんのルートで新しい本を入れてくれるのだから。何の苦労もない。

  『私たちが伝えたい琉球料理』、感謝の気持ちをもって、売らせていただきます。

Posted by uchinan : 11:15 | Page Top ▲

森口豁さん

 今日は15時から、森口豁さんのイベントがあった。写真集『さよならアメリカ』(未來社)の発売記念である。

 未來社の西谷社長からは、先日「イベントで本をしっかり売ってね」と激励のお電話をいただいた。「ブログを宣伝しておいたよ」ともおっしゃられて、恐縮した。

 森口さんは、このブログを運営してくださっている高文研さんからも昨年『アメリカ世の記憶』を発売された。

 こうなると、イベントの詳細なレポートをすることはこのブログの義務だろう。が、できない。写真が展示され、お客さまもたくさん集まりにぎわう会場をレジから遠目で見ただけで、お話はまったく聞くことができなかった。申し訳ありません。

 仕事中に本は読めないように、イベントのお話もなかなか聞けない。スタッフとして横に詰めていても、椅子を出したりレジュメを配ったりと、もちろん働かなければならない。落ち着いたころにはお話も佳境を迎えていて、もはや内容についていけない。

 そんなわけでいろいろな方に不義理をしてしまった。お許しください。
 森口さんは、那覇店の開店まもない頃から何度か来てくださって、いろいろお話させていただいた。今回のイベントについても、何度もお電話で打ち合わせてくださり、写真のパネルもたくさん持ってきてくださった。ありがとうございました。

Posted by uchinan : 21:31 | Page Top ▲

来年度

 お客さまから
「前に注文した本はまだ入らないのでしょうか?」
と電話がかかってくる。あわてて伝票を見ると、取次への搬入日は3/8と書いてある。2週間前だ。今日は祝日なので、明日出版社と取次に確認してご連絡しますとお伝えする。

 沖縄では、ふつう取次搬入日から1週間~10日で商品が店に入荷する。これだけ遅れているのに、お客さまから督促があるまで気づいていなかった。なぜ? と我が身を省みて、3/11の地震のためだと思いあたる。ここで流通が大きく乱れたので、多少の遅れは気に留めなかった。県外の出版社に連絡するのにも気が引けていた。
 でも、もう10日たつ。みんなどんどん動き始めている。動ける人、働ける人は、いつまでもぼんやりしていないで、人のぶんまで動いて働かなければいけない。ほかにできることはない。

 このお客さまは、いつも教育書をたくさんお買い上げくださる常連の方である。いつのまにかもう春休みで、学校の先生は来年度の準備をする一番忙しい時期に入っている。早くご用意しなければ。

Posted by uchinan : 13:33 | Page Top ▲

『母たちの神』

 出版舎Mugenの上間さんから、『母たちの神』の返品が出たので納品したいと電話がかかってくる。

  『母たちの神』は、昨年末から今年初めにかけて沖縄県立美術館で開催された企画展「母たちの神―比嘉康雄展―」の図録である。比嘉康雄は、久高島のイザイホーなど、部外者が入りこむこと自体が許されないような祭祀を長年にわたって撮り続けた。2000年に亡くなった写真家の初の回顧展ということで、店でも前売券を販売したり、『母たちの神』を『生まれ島・沖縄』『神々の古層』全12巻(以上ニライ社)や『日本人の魂の原郷 沖縄久高島』(集英社新書)とともに大きく展開したりした。

 なかなか売上に結びつかなかったのだが、ある日、急に問い合わせが増えた。NHKの「日曜美術館」で紹介されたのである。店頭のお客さまからの問い合わせより県外からの電話が多かった。代引きで配送したり他店に送ったりして、あっという間になくなってしまった。追加の注文を出すと、他の本屋からの返品待ちと言われ、3ヶ月ほど欠本状態が続いたのである。
「再入荷したら必ずご連絡ください」
としつこく言っていたので、電話をくださったのだ。

 電話のあと、すぐ納品があった。出版舎Mugenは店の真向かいのアパートの一室にある。上間常道さんが一人でやっている出版社で、最初の本『琉球の国家祭祀制度』が出たのが2010年3月。ジュンク堂書店那覇店の開店と同時期である。上間さんはよく知られた辣腕編集者で、恐れ多く思いつつ接してきたけれど、昨年の忘年会で新たな一面を見ることができ、親しみがわいた。あんなふうに酔っぱらってみたい。

Posted by uchinan : 22:56 | Page Top ▲

月刊沖縄社

 月刊沖縄社の方が欠本調査に来てくださる。開店以来、初めて。
「うちの本で売れるのなんて『琉球王国の歴史』『沖縄戦』くらいで、あとは古本みたいなものです」
と自嘲的に言いながら、20冊近い本を納品してくださった。全点、バーコードなし。レジでバーコードを読んで自動発注する本がほとんどだから、どうしてもこういう本は売れっぱなしになってしまう。定価も税抜と税込が混在しているので、1点ずつ確認しながら手書きのスリップを作る。正直、手間はかかるけれど、これこそ沖縄本の醍醐味だとも思う。検索にもかからない本を、現場でコツコツ売っていく。
 ちなみに、昨年の月刊沖縄社のヒットは『尖閣諸島 魚釣島 写真資料集』。昨年の漁船衝突事件のときに、珍しく月刊沖縄社から電話がかかってきた。
「実はね、だいぶ前にこういう本を出していたの。最近古本屋なんかから注文が来るからね、もしかしたらおたくでも売れるかもしれないと思って」
 10冊注文してみて、入ってきた本を手にとって、なんだか圧倒された。1996年の本である。個人のアルバムのように、画像が荒い。それが逆に生々しい。例によってバーコードのない本だが、10冊はすぐに売れた。今は売れ行きが鈍ってきたが、また注目される日が来るだろう。それまでこの本は、月刊沖縄社の倉庫にじっと眠っているのだろう。

Posted by uchinan : 22:54 | Page Top ▲